2008 年
7 月
23 日
見てきました、由布院のまちづくり その1
〜地元の「当たり前のマナー」を法定計画・協定に〜
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年間400万人もの人が訪れる大分県由布院。40年前、どこにでもある田舎の寒村だった旧・湯布院町は「別府になるな」「小さな別府にしてはいけない」と、地元の人々で地域の特性を活かしたまちづくりをすすめてきました。
緑にあふれ、潤いと落ち着きのある佇まい、静かでのんびりとした癒しの風情を大切に、地元の人たちは「当たり前のマナー」を守ってきました。平成2年には旧・湯布院町「潤いのある町づくり条例」を制定。外装の統一、雨宿りができる軒先を確保するための壁面後退、クヌギの植栽・・・。産業の中心である農業を大切にし、今ではよく聞かれるようになった「地産地消」を早くから重んじて、旅館では地元の野菜にこだわった料理を提供してきました。
私たちは博多から由布院へ入りましたが、特急で2時間以上。緑の中を縫う単線の線路をどこまでも走り、こんな奥地に大勢の観光客が訪れるということ自体に、まず驚きを感じました。山があって川があって湖があって、地元の農業がある・・・そんな「当たり前」の美しい田舎が、実は「当たり前」ではないからこそ、人々は由布院に惹きつけられるのでしょう。
それが近年、観光客の増加によって外からの事業者が参入し、地域性の喪失があやぶまれているといいます。そこで合併した由布院市は景観行政団体となり、景観法にもとづく景観条例を制定。あわせて由布岳をのぞむ観光の中心エリアに「湯の坪街道周辺地区景観計画・景観協定」を住民主導で策定し、これまでの「当たり前のルール」を法定計画と協定に盛り込みました。住民主導の景観計画・協定を自治体が運用するという全国でも珍しい事例だといいます。
条例の施行はこの7月1日から。東京・生活者ネットワークの環境視察団で九州を訪ねた際に、由布院まで足を伸ばして7月20日、その現状を見てきました。現地レポートは次号「その2」でお届けします。
写真:右上/大田・生活者ネットワークの区議・奈須りえさんと。打ち合わせバッチリ!これからまちへ。 左下/由布岳をのぞむ由布院観光のメインストリート「湯の坪街道」。景観計画と協定で市をあげて景観保全を。 右下/山があって川があって・・・そんな「当たり前」の田舎の風景は、人々の努力で次世代へ継承される
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