2005 年
1 月
20 日
川上のこころ、川下知らず
〜多摩川の源流に思いをはせて…/11月の金曜サロンより〜
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世田谷・生活者ネットワークでは6人の議員が毎月持ち回りでゲストを招き、その活動のお話を聴き、参加者みんなで気楽に話し合う「金曜サロン」を開いています。 私が担当した昨年11月のサロンのゲストは区内在住の川本茂さん。小中学生を対象に多摩川での親子カヌー教室、里山体験などイベントを行い、環境を大切にする心をはぐくむ活動を行っています。毎年夏にネイチャーキャンプを開催している多摩川源流・小菅村との交流活動を中心にお話を聴きました。
「小菅村は明治天皇により水源林に指定されて以来、木を切れない、田んぼもつくれない村となり、生きていくために娘を売ったという話も実際にある」と川本さん。「東京の水源林は3分の1が都の所有、3分の2は民有林であるというのに、私たちはこの100年、何のお返しもしていない」と言います。 下流に住む私たちは源流の森を守り続けている人たちがいるからこそ、飲み水や心地よい水辺環境など、恩恵にあずかっているのですが、日常生活ではそれを忘れているのではないでしょうか。川本さんは、「私たちにできることは現地へ行ってお金をおとすこと、そして話を聴くこと」と言います。そしてまず、何よりも感謝して大切に水を使うことですね!
さて川本さんはフットワーク軽く、多彩な活動をしていますが、サロンの当日、11月18日は新潟県中越地震・被災地での復興ボランティアから帰ったばかり。現地の状況も聴き、写真をみせてもらうこともできて、改めてなぜ、山間部でこれほどの家屋倒壊が……と驚かされました。バックナンバー「どう守る? 水と緑の生命線その2」にも書きましたが、地震の前の豪雨による地下水位上昇も一因なのでしょう。
川本さんは自然の中で遊べなくなった今の子どもたちに「自然は楽しい、おいしい、そしてこわい」と気づかせたいと言います。私たちは中越地震、そしてスマトラ沖地震と昨年末、まさに「自然はこわい」と思い知らされました。地球は生きています。その地面の下は活動を続けているのです。人の力で自然をコントロールする開発には限界があるのです。これからの持続可能な発展のためには、自然と対峙し森を守ってきた人たちの知恵を活かすことがどうしても必要と感じます。
1月22日、地震の被災地・新潟県小千谷市に視察に行ってきます。次回は現地リポートをお届けします!
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