2004 年
1 月
9 日
等々力駅地下化で渓谷の湧水は……?
|
東急田園都市線の混雑緩和のため、大井町線に急行を走らせ、溝の口〜大井町間を直通運転、等々力駅を地下化して急行通過のための車両待避スペースを設ける……そんな計画が現在進行中です。急行走行のための複々線化と駅改良計画は、実は平成7年3月に認定されており、急行が通過する上野毛、等々力、尾山台、九品仏駅周辺の地元町会や商店会では「考える会」を発足。等々力駅地下化が決定するまでに多くの検討を行ってきたといいますが、地元住民の大半が、昨夏の説明会でまさに寝耳に水状態。 5年にも及ぶ工事の煩わしさ、急行通過駅となり、1時間に停車する電車の本数が減ることへの不満、大規模地下構造物建設の影響による地盤沈下の心配、等など地元の懸念が1万人の署名活動となり、昨年末、区長に手渡されました。
さらに子どもの頃は等々力渓谷で遊び、今も地元に住み続けている若手グループは地下化工事によりかけがえのない渓谷が涸れてしまうのではとの危機感をもち、独自の活動を起こし、私もこの活動をサポートしてきました。グループは12月の議会に、工事着工前に十分な調査・観測を求める陳情を提出しました。 等々力渓谷の付近の水みちの特徴は地下数メートルの浅いところにあること。これは、地下数メートルに水を透さない堅い地層があるためで、ゴルフ橋から渓谷に下りてすぐ対岸を見ると、大木が根を上にむけて伸ばしている様が見え、その事実がよくわかります。グループは等々力駅周辺の地下水は、駅北側から駅の地下約6〜9メートル付近を通過し、南方向の等々力渓谷および南東方向に流れ、湧水や滝となって渓谷の自然をつくりだしていると推定。専門家によれば、大きな地下構造物はそこに水を集め、水みちを変え、樹木が枯れることもあると指摘しています。駅の地下化によって355メートルの区間に深度5.5〜9メートルの地下構造物ができれば、環境変化は避けられないでしょう。田園調布駅の地下化では、玉川田園調布で地盤沈下や井戸涸れが起こったと聞いています。渓谷の湧水と樹木の保全について、十分な事前調査が必要なことは、いうまでもありません。
都市整備委員会に付託された陳情は「継続審査」扱いとなりましたが、区は急遽、等々力駅地下化工事技術検討委員会(仮称)を立ち上げ。後日このグループとも連携し、渓谷の保全に取り組んでいくことを表明しました。 目には見えない水みちだけに、井戸の所有者や昔の地形に詳しい地元住民の情報が必要です。情報をお持ちの方は、ぜひお知らせください。
|
|
|
バックナンバー 最新20
|