庁舎の前川國男建築、弘前市は「保全」の方向で 世田谷区議会議員 竹村津絵
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2008 年 8 月 29 日     カテゴリ:活動報告
庁舎の前川國男建築、弘前市は「保全」の方向で
〜会派視察報告 その1〜
8月18日から2泊3日で、生活者ネットワーク・世田谷区議団の視察に出かけました。今回は「老朽化した庁舎をどうするのか」という区の喫緊の課題を探るための弘前市視察がメイン。弘前市には世田谷の第1・第2庁舎、世田谷区民会館と同じく、日本の近代建築の礎を築いた建築家・前川國男氏による8つの建築物があり、同じ課題をかかえているからです。

弘前市の市役所本庁舎は昭和33年、世田谷区でもっとも古い世田谷区民会館の翌年に竣工、築49年を経ています。昭和43年の十勝沖地震、58年の日本海中部沖地震にも遭遇。少なからず被害を受けたことから、平成11年には20箇所に耐震壁補強を新設、柱の補強や窓の新設による耐震工事を行って、震度6強までの耐震性としていると聞きました。

ここまでは世田谷と同様です。でも、この先の大震災への備えが十分ではない、という課題については、現市長は「昭和の建物を大切にする」という考えをもっており、保存するための工法があるのではないかと探っているとのこと。市民からも「壊せ」とも「保全せよ」とも声はなく、誰もが当然、改修して長く使っていくと思っているとのことでした。
抜本的な大改修には相当程度の経費が必要ですが、平成27年までの「合併特例債」を活用することを考え、早期の計画策定が必要で、20年度内にも改修委員会を立ち上げたいと聞いてきました。

庁舎の狭隘化も、年々OA機器などが増えていることから世田谷同様の課題のようですが、年に2回、不要な文書は処分してスペースを確保しているとのことで、これは世田谷区だけでなく我が家の教訓にも・・・!?

さて8月下旬、世田谷では「改築の方向で検討したい」と区議会に報告があり、このことを9月6日の区報特集号でお知らせ、9月議会で「本庁舎等整備審議会条例」が可決されれば10月1日の区報で審議会公募委員を募集する、とのこと。今後急速に議論が高まりそうです。 区も慎重に議論しながらすすめたい、としているので、皆さんからも多くの意見を届けてください!

※バックナンバー6月20日 「もうひとつの争点・・・庁舎整備問題」もご参照下さい

写真
右上/弘前市役所本庁舎。吹き抜けのある建築は世田谷の第1庁舎、世田谷区民会館にそっくり!
左下/本庁舎2階のホワイエでは、しばしば職員がミーティングする光景も。人が集う建築は、前川氏が追及したテーマのひとつ
右下/前川建築の処女作も弘前市に。竣工は昭和7年、国の登録有形文化財となった木村産業研究所の前で。財団理事長の木村文丸さんにもお話を聞きました





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