井戸をのぞけば、地面の下の「みずみち」が見える!? 世田谷区議会議員 竹村津絵
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2005 年 10 月 14 日     カテゴリ:活動報告
井戸をのぞけば、地面の下の「みずみち」が見える!?
〜シンポジウム「私たちの足もと 武蔵野台地をさぐる」に参加して〜
 杉並区の市民グループが行った井戸調査の研究発表がある、というので10月8日、荻窪の会場に足を運びました。

 井戸を調べて、何になるの? と思う方もいるかもしれません。水は水道の蛇口をひねれば出てくるものとなった今、その疑問も当然とも言えますが、目に見えない地下の水の動き=「みずみち」は街の中の緑を育んでいます。そしてその緑が生き物を育て、私たちの暮らしにも潤いを与えてくれています。
 まさに生態系を支えているのが「みずみち」であり、市街地化がすすみ、地下構造物が増えている今、この流れを壊してしまわないような環境配慮が非常に重要になってきています。そのためにこの「みずみち」の流れがどのようになっているのかを知ることが役立ってきますが、これが地域の井戸の水位や水質を調べることによって見えてくるのです。

 杉並区内には約3000の井戸があるといわれる中、「杉並みずみち調査会」と「善福寺まちづくりの会」が調査したのは102の井戸。そこから@北西から南東に流れが存在する A流れは地形面と整合的である B善福寺川の右岸と左岸では井戸の深さに差がある C井戸が浅い左岸には、流れずにとどまっている「宙水」もある等々がわかったと報告されました。

 第2部は日本地質学会名誉会員の羽鳥謙三先生の講演。石神井川の河床から見つけた化石には、珪藻類や湿潤な土壌にしか育たないハンノキの種などが見つかり、武蔵野台地はかつて非常に水づいた環境だったことがわかったと聴きました。また、現在都内各所で黒い温泉が掘られていますが、これは長い歴史をかけてできた深層水。どんどん流せば地下水位が下がり、枯渇してしまうという警告もありました。そして最後になされた提案は、現在3面コンクリート張りになってしまっている川底を透水性の高い砂利等にすることで、地下水を保全するという構想。これは治水効果も大きそうです! 

 世田谷でも9月4日の豪雨で446件もの床上・床下浸水被害が出ました。当日、荻窪駅から会場へは、この日に冠水した環八を歩きました。決算特別委員会では、治水対策として道路の透水性舗装推進を求めましたが、治水と利水、両方の必要性が高まっている今、様々な方策で降った雨を地下に戻すことを真剣に考えなければならないと感じています。



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