2004 年
12 月
31 日
カテゴリ:活動報告
住民がまもった低層の空のひろがり
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都市整備常任委員会には、マンション等の建築が地域の実情にそぐわないという請願、陳情がたくさん上がってきます。昨年、私が議員となって最初の議会にかけられた用賀1丁目のマンション建築に関する陳情はその代表的な例でした。
現地は高さ制限10mの第1種低層住居専用地域で周辺は高くても3階まで。大半は2階建てで、近くには桜並木がある良好な住環境です。そこのテニスコート跡地に実質6階建て・高さ20mのマンションができる!? これは「総合設計制度」なるものを活用し、敷地内の空地を多く取ることで高さ制限を緩和できるために可能になったのです。また、斜面地なので3mごとに地盤面をとることができるためです。 1,644名の署名をつけた陳情は、東京都が許可するこの総合設計制度について、この地域には適用が好ましくないと議会からも声を上げてほしいというものでした。総合設計制度は都心の密集地などでは良好な環境をつくる手法といえるでしょう。しかしながら、低層の住環境での適用は慎重であるべきです。私も委員会の陳情審議の際に「空のひろがりがある住環境はいわば世田谷のブランド力」と発言し、ネットは趣旨採択としましたが、委員会の審議結果は「継続」になりました。 また区の環境審議会も「第1種低層住居専用地域に総合設計制度適用はふさわしくない」との答申を出したものの、東京都は適用を認めてしまいました。
陳情を出したグループは、一度この制度が適用されてしまえば、住民が長年はぐくみ守ってきた低層の住環境が破壊され、復元不可能となると、5人の弁護団を準備し、訴訟も辞さないという姿勢で交渉を続けました。 区の街づくり課も高さを4階までに押さえるよう指導し、その結果、事業者は計画を断念。取得用地を転売し、このほど緑地をたっぷりとった3階建て・通常設計の有料老人ホームが建設がされることとなりました。
地域の環境を反映しない全国一律の基準では、世田谷の充実した住環境を次世代に引き継ぐことはできません。そこに暮らす人たちの声が今、街づくりに不可欠です。区は地域のルールを地域で決められる地区計画の策定に力を入れていますが、こうした地域の活動を地区計画に発展させることができたらと考えています。
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